「2分で設置。ずっと清潔。」災害時でも安心して使える、水洗式の備蓄型トイレ。避難所の衛生とプライバシーを守ります。その大きさはとてもコンパクトで、子ども一人でも設置することができるほどです。
能登半島地震の発生直後、弊社代表は生活物資を積んで現地へ。そこで見たのは衛生もプライバシーも守られていない過酷なトイレ環境でした。さらにトイレに行きたくないという理由で、飲み食いを拒み、次第に体が弱り、不衛生から生まれた病気が多くの方に感染する様子を目の当たりに。「いてもたってもいられなくなった」と言います。
「せめてトイレだけでも、日常の安心を取り戻せるように」――そうした思いから、水洗式・備蓄型の減災トイレは生まれました。水洗トイレであれば、日常と変わらぬ使用感が得られ、長期避難生活の中でも衛生・快適性・尊厳を守ることができます。
トイレの設置場所近くに下水管や、マンホールなどの排水先がないため、実現が難しい。
1回の排水に約4〜6Lの水が必要。被災地では給水が限られており、日常的に流せる量の水を確保できません。
排泄物は「産業廃棄物」に該当するため、専門の許可業者でなければ運搬・処理できません。そのため、汚物がたまりやすくなってしまいます。
iZAToは独自の“圧送”技術によって、最大30m先まで汚水を排水可能。排水経路に高さ3mまでの段差や障害物があっても、しっかり圧送できます。これにより、屋内避難所や建物内でも水洗トイレの設置が可能に。従来の仮設トイレでは難しかった「衛生的で安心な空間」が、災害現場でも実現できるようになりました。
iZAToは汚物を細かく砕き希釈して、圧送ポンプでそのまま下水に排出。固形を溜め込む方式ではありません。そのため、産業廃棄物には該当せず、敷地内所有者の許可さえあれば、下水管やマンホールにそのまま排水することが可能。コンクリートのプロとして圧送と向き合い続けた結果、生まれたアイデアです。
設置は工具不要で、軽量・コンパクト設計。持ち運びもカンタンで、子どもでも2分あれば完了します。防災訓練や避難所の設営練習にも安心して活用できます。
高さ70cm x 横100cm x 奥行き70cm
・水洗トイレ本体
・吸水・排水ホース
・水ポンプ
・ポータブルバッテリー
・太陽光パネル
・テント
・収納ボックス(250L)
高さ60cm x 横100cm x 奥行き55cm
・水洗トイレ本体
・吸水・排水ホース
・水ポンプ
・ポータブルバッテリー
・太陽光パネル
・テント
・収納ボックス(120L)
※標準セットに付属している手すりはこざいません。
iZAToと共に防災井戸も準備することで、さらに避難所の衛生面が確保しやすい環境に。断水に備えた、非常用の地下水源は大きな安心感。こちらのご相談も川端工業が承ります。
1回の使用に必要な水量はわずか約2L。一般的な水洗トイレ(4~5L)に比べて半分以下の超節水設計です。水資源が限られる災害時でも、衛生的な環境を長く維持できます。
水源を選ばない設計だから、雨水や海水、川の水、さらには手洗い後の再利用水でも使用可能。災害時の貴重な水資源をムダなく活かし、持続的に衛生環境を保てます。
iZAToは100V電源で稼働。災害直後の、電源が復旧するまでの間はポータブルバッテリーと、太陽光パネルで稼働します。まる1日(500〜1000回)以上のトイレに対応できる見立てです。
福井テレビでも特集。社長が被災地で感じた「衛生と尊厳を守るトイレの必要性」について語り、開発への強い想いが紹介されました。
排水に圧送技術を活かした水洗トイレの取り組みが評価され、業界専門紙「コンクリート新聞」に掲載。新しい防災ソリューションとして紹介されました。その他、福井新聞にも取り上げられるなど、多くの取材を受けています。
災害時に欠かせない「水」の確保をテーマに、高椋地区で井戸講習会と備蓄型水洗トイレの実演を開催。井戸の専門家に加え、川端工業代表・中村も登壇し、開発した水洗トイレの実演を行いました。地域全体で防災を考える取り組みとして、多くの注目を集めています。
さまざまな分野の専門家と共に「いま、地域や企業が備えるべき減災の姿」について対談。川端工業として、現場目線での課題や、誰もが使いやすい防災設備のあり方を発信しました。
「FBCまるごと防災DAY」は非常食の試食や災害現場で活躍する車両の展示など、大人から子どもまで楽しみながら防災を楽しむことができるイベント。川端工業はVEEma株式会社様とコラボ出展させていただきます。
今回の訓練は、福井県嶺北北部沖を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、最大震度7を観測、家屋倒壊や土砂崩れ、津波警報が発表されたという想定で行われます。川端工業はここで備蓄型水洗トイレ「iZATo」を参考出展させていただきます。
フクイ防災カンファレンス2025にてタイの地方自治体関係者様が視察に来られました。万が一の時でも衛生面、プライバシー面が担保でき、カンタンに設置できる利便性の高さから前向きに採用をご検討中とのこと。様々なご質問や助言をいただき、大きな刺激を受けました。
川端工業ではTPP(トイレピカピカプロジェクト)と題して、福井市の本郷小学校を始め、日本全国の公園や道の駅の公衆トイレをコーティング技術によって長く、キレイに使えるように活動してきました。小学校では子どもたちだけではなく、先生たちからも好評。テレビや新聞を始め、多くのメディアで特集されました。